世間で起こっている「副業ブーム」ですが、言い換えると「副業初心者が巷にあふれている」ともいえる状況です。
そして、この「初心者」をカモにしようとする人たちが一定数いるのも事実。
ですので、何も知らずに副業に取り組むと、あなたもそういったことに巻き込まれるかもしれません。
私は自分自身の経験から、副業初心者に優しいのは「クラウドソーシングサービス(以下、クラウドソーシング)」だと感じています。
そこで、特に「これからクラウドソーシングで副業を始めようと考えている人」に伝えたいことがあります。
それは「自分がカモられそうになっていないか」を常に自問自答していくということです。
とはいえ、初心者にとっては「カモられそうになっているのかどうか」は正直わからないと思います。
ですので、実際に私がクラウドソーシングで仕事をした経験から、その「ブラックに近い仕組み」についてお伝えしていこうと思います。
結論:「仕事をしている」のか「集客されているのか」を考えること!
結論からいうと、「仕事をしているのか」「集客されているのか」を見極めていくことが、カモられているかどうかの判断基準となります。
特にクラウドソーシングには副業初心者が集まってきているため、ターゲットとして狙われがちです。
ですので「実際に私が経験したこと」をお伝えしていくことが大事だと思い、この記事を書いています。
そもそも「集客されている」って
簡単に「集客されている状態」を説明するならば、以下のようになります。
- 仕事だと思い取り組んだが、やっているうちに違うことを提案された
- 仕事だと思い取り組んだが、気づかないうちに違うこともやっていた
1番のケースであれば、わかりやすいのかもしれません。
実際に、私が初心者だったときでも、「これは怪しいな」と気づけました。
そして、ここが悩ましいところなんですが、「違反」「違法」とはいいがたいグレーな仕事なんです。
今回は、その仕組みについてお伝えしていきます。

「報酬で集客する方法」は大手のアンケートでも行われている
先ほどは、集客すること自体は「違反」「違法」ではないということをお伝えしました。
実際に、同様の手法は大手企業のアンケートなどでもとられているのです。
多くの人が知っている大手でいうと
- 「Tポイント」のTアンケート/Q&Aアンケート
- 「楽天ポイント」の楽天インサイト
などがあります。
この仕組みを簡単にいうと「アンケートに答えるとポイントがもらえる」というものです。
- 多くのユーザーがポイント欲しさにサイトに集まってきます。
- 企業(アンケート実施者)は多くのアンケートを集めることができ、「市場ニーズ」や「潜在ニーズ」を知れるので、自社商品の改良などに役立てることができます。
- その報酬が最終的に「ポイント」としてユーザーに届きます。
「報酬で集客する方法」の具体例
どういうことかというと
例えば「Tアンケート/Q&Aアンケート」では、商品アンケートという形で「商品の売りやポイント」に対しての質問が続きます。
そして、最終的にはその商品のランディングページ(購入の申し込みができるページ)に誘導するようになっているのです。
具体例として、「若返り効果が望める健康サプリメント」があるとします。
アンケートでは
- 最近年を取ったと感じるのはどういったときか
- このサプリメントは以下の特徴があるが、あなたはこれらに対してどう感じるか
- このサプリメントの売り(効果)は以下にありますが、あなたがひかれるものはどれか
といった項目を選択肢を並べて選ばせていくのです。
もちろん、そのページを訪れたからといって購入する必要はありません。
ですから、違反でも違法でもないのです。
「アンケートの流れ」考察
ただ、このアンケートの流れは
- ユーザーの中の潜在的ニーズを自覚させる(そういえば最近疲れやすいな)
- 商品のメリットを伝える(今はそんなサプリがあるんだ)
- 商品購入後の自分の姿を想像させる(これがあればもっと仕事を頑張れるかも)
となっていて、その商品が欲しくなるような内容が盛り込まれているのです。
もともとユーザーは、「アンケートに答える報酬としてポイントをもらう」ためにサイトを訪れました。
ただ、サイト(アンケート実施者)側から見ると、「ポイントを与えることでユーザー(潜在的顧客)を集めて情報を得て、セールスのチャンスも増やしている」といえるのです。

「報酬で集客する方法」はクラウドソーシングの仕事にも
ワーカー(仕事をする人)は、「案件(仕事)を行う対価として報酬(お金)をもらう」ためにサイトを訪れます。
ただ、先ほどの例と同様に考えるとどう見えるのでしょうか。
クライアント(仕事を提供する)側から見ると、以下のように見えます。
もちろん、本人が行動しなければ何の実害も起こりませんので、必要以上に怖がることはないです。
ただ、「副業初心者(=知識が少ない人)をカモろうとしている人が一定数いるんだ」と思っておいても損はないでしょう。
ただ、あまりに疑心暗鬼になっていても前に進めませんので、私の経験を伝えることで近道をしてもらえれば、と思います。
やっているうちに違うことを提案されたら
簡単にいうと「無視」です。
丁寧に「Noの返答」すらする必要はありません。
ルールを無視しているのは相手のほうなのですから。
そして、そういった「違うことを提案してくる」のは安価な案件であることが多かったです。
- 断られることを考えると、より多くのワーカーにアプローチする必要がある
- より多くのワーカーにアプローチするためには、単価を抑えておかないと赤字になる
ことからも想像がつきます。
つまり、安価な案件に手を出さざるをえない「副業初期段階」にこそ注意が必要なのです。
まとめ
今回は、「仕事をするつもりで集客されていることもある」ということを確認してきました。
クラウドソーシングは「場所を選ばず」「自分の好きな時間」でできる、副業初心者にお勧めの仕事であることは間違いないです。
ですので、必要ないことで消耗しないように今回の内容をお伝えしました。
誰かの「お金で後悔しない人生」のお役に立てていれば幸いです。