クラウドソーシングサービス(以下、クラウドソーシング)には自分の好きな場所・時間で仕事ができるというメリットがあります。
ただ、インターネットを通じて「仕事の依頼・受注」を行っていくため、いくつか気を付けて取り組む必要があります。
今までも何度か確認してきましたので、まだ見ていない人はリンクから。
今回は自分自身の経験から
- 避けたほうが良い案件
- 今だから理解できる案件
の二つに分けてお伝えしていきます。
特に「これからクラウドソーシングで副業を始めようと考えている人」や「インターネットでビジネス起業を考えている人」は参考に。
結論:副業でクラウドソーシングをするなら極端な料金の案件は避けた方が無難
まず最初に避けるべきは「甘い売り文句」なのに、「高額の報酬」をうたっている案件です。
例えば以下のようなものがクラウドソーシングサイトにあります。
冷静に考えて
- スキル不要で
- 初心者で
- 意欲と本気だけで
月に30万円以上が稼げるのでしょうか。
もちろん、ネットビジネスであればやり方によっては、それ以上の金額を稼ぐことも可能性としてはあると思います。
ただ、一方で「副業として取り組む」には不向きだと思います。
また、クライアント側から見てみると「あなたに報酬として30万円払っても儲けが出る」ということです。
「相当儲かる話だ」ということだけはよくわかります。
(これはネットで得た情報ですが、マルチの勧誘や怪しい投資案件である場合もあるみたいです)
今なら理解できる「グレーな仕事」3つ
「グレーな仕事」といってもレベルがいくつかありました。
まずはレベル1(わかりやすかった)から、最後はレベル3(今だからわかる)まで段階的に紹介していきます。
「よく考えられているな」と今だからこそ感じるものでした。
仕事を受注する側だけでなく、依頼する側の視点も持つことで「儲けの仕組み」がより分かりやすくなり、だまされにくくなります。
レベル1(わかりやすかった)案件
まずは、「レベル1」の案件から。
初心者の私でも「これは怪しいな」と気づけたレベルです。
それは「メアド登録をして、送られてくるメールの感想を書く仕事」でした。
そのメール内容は「今の時代のライフスタイルの在り方(注:タイトルは私がアレンジしています)」などといったものでした。
内容をまとめると
- 身体を使って働くのは古い
- 実際、私(著者)はブラックな環境で働いていた
- ある人との出会いがきっかけでネットビジネスに取り組む
- 今ではほとんど自分で働かなくても収入が入ってくる
といったようなものだったと記憶しています。
最終的には「情報商材販売やオンラインサロンへの勧誘」が目的だと思われます。
要は「集客」されていたわけです。
依頼側からすると「メール文の感想を書かせること」で、普段なら相手にスルーされる内容でも、じっくりと目を通させることができるのです。
その後はステップメールがしつこく届くことになります。
興味があったのでしばらくはメール配信を解除せずに受信していました。
そのうち
- 前回参加者の声!
- 限定〇名のチャンス!
- 参加者は早くも結果を出しています!
のようにエスカレートしていくことになります。
このような段階でメール解除しました。
これはすごく「わかりやすい」例です。
レベル2(そういうことかと思った)案件
説明を受けてみると「そういう儲けの仕組みなんだ」とわかる案件です。
それは「健康食品のアフィリエイトページを見比べて感想を書く」という仕事。
あなたもテレビやネットで、以下のようなものを見たことがあると思います。
こういったサイトをいくつか巡って感想を書く仕事です。
その後、「提案」が来ることになります。
これはどういった「儲けの仕組み」なのかわかりますか。
【解説】
これはいわゆる「せどり」になります。
- 初回限定価格は安い
- 初回であっても、それ以降であっても商品自体は変わらない
- 初回限定価格で買って、通常価格(か、それより少し安い価格)で転売すれば利益が出る
- 初回限定価格は一人一回までしか適用されない
- たくさんの協力者が欲しい
というロジックなのです。
これは意味が分かったときに「なるほど」と感じた案件でした(提案についてはもちろん断りましたが)。
ここまで紹介してきた案件は、あくまで「案件としては合法」です(ただ、「集客手段」として利用されているのは間違いないですが)。
こういった案件の特徴は「単価が極端に安い(100円以下)」です。
たくさんの人を集客するためには「単価を安く」設定しなければ、かけた金額をペイできません。
あくまで、「感想」はエサであることを認識する必要があります。
レベル3(今だから理解できる)案件
私はクラウドソーシングで副業をする段階で、すでに「ブログ運営」をしていくことは決めていました。
実は、これまでにも大手ブログサービス(レンタルブログ)を利用して5年以上ブログを書いていました。
ただ、Googleアドセンスなどの「ブログでの収益」を目的とした場合、新たにWordPressでのサイト立ち上げなどが必要になります。
そんなタイミングで「WordPressでのブログ作成」の案件を見つけたのです。
どんな仕事かというと「オンライン講座マニュアルの改善点を教えてほしい」というものでした。
以下、案件の概要です。
- ゆくゆくは初心者向けに、ブログ立ち上げから運営までを『オンライン講座』として販売していきたい
- 販売する「オンライン講座マニュアル」を作ったので、あなたで試させてほしい
- あなたは(わずかながらも)報酬を得ながら、本来は有料である「オンライン講座」を体験できる
- 私は、作ったマニュアルの改善点がわかる
- 要はWin-Winの関係
のちのち振り返ると、「よく考えられた仕事内容だな」と感じました。
このときの私は何も思わずに「仕事」に取り組むことになります。
ただ、そのおかげで
- 無料サーバーの契約
- WordPressの使い方
- ASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダー)の申し込みの仕方
などを、全てネット上で教わることができました。
実際に、現在のブログにその経験を生かしているのも事実。
この案件に取り組むことで「レンタルサーバー契約をしてWordPressでのブログ運営ができる」という自信につながったので、感謝はしているのですが。
これはどういった「儲けの仕組み」なのかわかりますか。
【解説】
実はそもそもの「オンライン講座」の中にアフィリエイトが入っていたのです。
今ならわかりますが、その当時「アフィリエイトっていうものがあるんだ」くらいの知識しかなかった私は気づきませんでした。
ASPへの会員登録
これは、私がブログを自分で立ち上げて、ASP登録などをしてようやく気づきました。
普通の人は気づきません。
ASPへの会員登録が、実は「アフィリエイト案件」だったのです。
1つのASPに会員登録したときの、アフィリエイト報酬は大体500円です。
この「お仕事」では6つのASPに会員登録を促されていました。
皆は「お仕事」だと思っているので、おそらく全員が6つ登録したのだと思われます。
つまり、一人当たりざっくり見積もって3,000円の収益です。
ちなみに、この「お仕事」の報酬は100円でした。
単純に「おいしい展開」ですよね。
これは私がブログなどを始めなければ、気づけなかったことだと思われます。
多くの人が「ありがとうございました」と言って終わっています。
なぜなら、ワーカーは損はしていないのですから。
そうです。
誰も損をしていないのです。
ただ、「彼の手の上で踊らされた」気がして、感謝の気持ちはありながらも気持ちのいいものではなかったです。
まとめ:クラウドソーシングでは極端な料金の案件は避けた方が無難
いかがだったでしょうか。
実体験をもとに「儲けの仕組み」について確認してきました。
特に大事なのが「私は損をしていない」という状態なのに「相手の得になっている」という点です。
私自身はこれらをやろうとは思いませんが、今後の「儲けの仕組み」を見つける一つの目線にはなっていると思います。
その結果、あなたが詐欺などに「だまされる」ことがなくなればと願っています。
ただ、そういった点さえ気をつければ、クラウドソーシングは自分の好きな場所・時間で仕事ができるというメリットがあります。
まずは、無料で会員登録して第一歩を踏み出してみませんか。
私が登録したのは クラウドワークス でした(このリンクから登録していただけると、私にわずかながら紹介料が入る仕組みになっています)。
その後、私はいくつかのサイトに登録することになりますが、まずは最大手から登録・確認しておいて損はないと思われます。
誰かの「お金で後悔しない人生」のお役に立てていれば幸いです。