これから資産運用を始める人にとって、気になることの一つは「実際の運用状況」ではないでしょうか。
実際、「運用状況がどうなっているのか」は私も調べましたし、実は今でも調べています。
特に、資産運用開始初期の段階では、「どれくらい増やせるものなのか」「どれくらい損をするものなのか」と不安が尽きないものです。
※この【実録】シリーズは、いわゆる理論・理屈ではなく現在進行形で追体験ができるように記しているものです。
現在(これを書いているとき)は2020年2月4日です。
1月後半から、新型コロナウィルスやイギリスのEU離脱など、様々な要因が重なり急激に株価が下がっていきました。
こんなとき、つみたてNISAでの運用実績はどう変化するのかをみていくことで
- 実際にどのくらいの影響が出ているのか
- そこからどう考え動いていくのか
についてまとめていきます。
この記事を読めば、以下のことがリアルにわかります。
結論:つみたてNISAにとっては株価下落は、安値で購入できるチャンス
結論からいうと、理論・理屈上は「株価下落は安値で購入できるチャンス」ということになります。
なぜなら、つみたてNISAを含めた「定額購入型」については、購入している(払っている)金額は同じだからです。
詳しくは、以前記事にしました。
【月々1万円】つみたてNISAの基礎理論②「定期定額積立の効果」
ただ、「頭でわかっている」ということと、「心が落ち着いている」ということはイコールではありません。
今回は、「約2週間でどのくらいの変化が起きたのか」を実例を見ながらお伝えしていきます。
実例:1/21から2/3の約2週間で、マイナス6.2%
2019年末から始まった上昇傾向は、2020年の年明けでも継続していきました。
ただ、先述しましたように様々な要因で反転することになります。
実際には以下のように推移しました。
これはSBI証券のスマホアプリのトップ画面ですので、各ファンド別の詳細については載っていません(月々平均1万円の積立ですので、このときの積立金額は約15万円です)。
ただ、投資初心者の人は「たった1か月という短期の間でもこれくらいの変化が起こる」ということは知っておいたほうが良いかもしれません。
では、このときの私の心情がどのようなものかというと、一言でいうと次の通りです。
これは決して強がっているわけではありませんし、ものすごく研究してきたからでもありません。
なぜ「想定範囲内」なのか→どのような想定をしているのか
「想定範囲内」ということは、文字通り、ある程度のことを「想定している」ことが前提となります。
これは、それぞれのファンドの過去の実績などを参考にしています。
ですので、私からすると「13.8%の収益率の方が高い」という認識なのです。
むしろ、「高すぎる」感さえ覚えます。
今回の下落では2つのことを考えていました。
- それまでに多く(安く)買えていたから、株価上昇で収益率が13.8%まで上がった
- 13.8%まで上がったら、少なく(高く)しか買えないので株価は少し下がってほしい
よく、積立投信(つみたてNISAなどの「定期・定額積立」)は、
- 株価に一喜一憂してはいけない
- ほったらかしこそが成功の近道
と言われています。
ただ、現実的には株価を見てしまいます(ここがまだ私が初心者たるゆえんかもしれません)。
そして実際に毎日の記録として、先ほどのスマホアプリのトップ画面をスクショしています。
「冷静に局面を見れる」自分の中の3つの根拠
これには自分の中で3つの根拠(理由)があります。
- 理論・理屈
- 自分の経験
- 生活余剰金
それぞれを詳しく見ていきます。
特に投資初心者(私を含めて)には何かの参考になれば幸いです。
理論・理屈
理論・理屈については過去にもまとめていきましたので、詳しくはそちらで確認してもらえればと思います。
【月々1万円】つみたてNISAの基礎理論②「定期定額積立の効果」
このようなバックボーンがあるのとないのとでは、株価下落に対する「感じ方」は変わってくるのかもしれません。
自分の経験
私が投資を始めたのは、2018年11月からです。
投資をされている人なら覚えているかもしれませんが、2018年12月に一気に株価が下がったのです。
上に載せているのは、「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」という、私が積み立て投資をしているファンドの基準価額の推移です。
2018年12月から2019年1月(一番左側の丸印)にかけて、下がっていっているのがわかると思います。
私が積み立てを始めてから、どんどん下がっていったのです。
投資画面上では、いわゆる「マイナス表記」になっていました。
投資を始めていきなり洗礼を受けたような気持ちで、このときは正直「このままで大丈夫なのかな」と感じていました。
その後も、何度か株価下落を経験していったことが「自分の中での根拠」となっているのです。
生活余剰金
これが意外と株価下落を受け止めるためには大事なことかもしれません。
投資の前提条件(生活防衛資金確保)でもお伝えしましたが、そもそも「このお金がなくなったら生活に困る」というお金は投資に回してはいけないのです。
ですので、私は「月々1万円(現在は1.5万円)」という制約を設けて投資を始めました。
つみたてNISAでは「続けること」がポイントなのです。
まとめ:自分の中での根拠をもてれば株価下落は受け止められる(かも)
いかがだったでしょうか。
正直、投資である限りリスクはあります。
しかし、リスクを負わなければリターンも得られないのです。
その中でも、つみたてNISAは「続けること」で(理論的には)リスクを下げることができると私は考えています。
投資を始めようかと迷っている人や、私のような投資初心者の何かの参考になれば幸いです。