あなたは「楽天スーパーポイント(以下:楽天ポイント)」を持っていますか。
楽天ポイントとは、「楽天市場」で買い物をしたり「楽天カード」を使ったりするともらえる、「1ポイント=1円」として使うことができるポイントのことです。
私はコンビニでの支払いは「楽天ペイ」で、スーパーでは「楽天カード」で支払いをしています。
正直、100ポイントくらいであればすぐに貯まる感じですね。
そして、そのたまった楽天ポイントは「楽天市場」や「楽天ペイ」での支払いで使えるので、家計の助けにもなります。
ただ、当たり前ですが、ポイントは使ったらなくなります。
これが少し「もったいないなぁ」と感じ始めました。
そこで調べてみると、ポイントを活用する方法が2つありました。
- 『楽天証券』でのポイント投資
- 『楽天PointClub』でのポイント運用
「1」については、ポイントを「1ポイント=1円」として使っているだけで、本物の投資(資産運用)です。
個別株(国内株式)や、投資信託にポイントを使って投資することができます(今回は内容紹介は割愛)。
今回、お伝えするのは「2」の方です。
実際に「ポイント運用」をしてみた実績も公開しますので、参考にしてください。
結論:楽天ポイントを活用した「ポイント運用」は、まだ資産運用を始めていない人にお勧め
(本記事内の画像は引用 出典:楽天PointClub)
結論からいうと、「このポイントが少しでも増えればいいのになぁ」と感じている人にお勧めの内容です。
言い換えるなら、「資産運用をこれから始めよう」と考えている人にお勧めです。
逆にいうと、本格的に資産運用を考えている人にはあまりお勧めできない、ということになります。
実際に、私はつみたてNISAを活用して1年半以上資産運用をしており、投資についてもさまざま調べています。
その私がなぜ上記のように感じたのか。
一言でいうならば、
これに尽きるかもしれません。
詳しくはこれからお伝えしていきます。
楽天ポイントを活用した「ポイント運用」とは
まず、「ポイント運用」とはどのようなものか、公式サイトに以下のように書かれています。
本サービスはポイントによる投資の疑似体験であり、本サービスの利用によってユーザーが金融商品を購入し、金融商品の受益権を有するものではありません。
(引用:楽天PointClub)
簡単にいうと、このポイント運用とは「投資の疑似体験」という言葉に集約されるかもしれません。
例えば、有名なTVゲームのドラゴンクエストの中には「カジノ」が出てきます。
そこにはルーレットやスロットなどがありましたが、これらはカジノの疑似体験といえます。
別に未成年がしても違法ではないですし、仮にすべてのコインがなくなっても現実世界のあなたが生活に困ることはありません。
つまりは、それと同じような「ゲーム感覚のもの」であることを最初に押さえておきましょう。
「投資の疑似体験」とは
では、「投資の疑似体験」とはどういうものなのでしょうか。
本来の投資であれば、
- 「お金」を用いる
- 金融商品を購入する
- その金融商品の基準価額の上下によって資産が増減する
- 最終的に「お金」でリターンを得る
- 証券口座の開設が必要
ことになります。
一方「ポイント運用」では、ある意味ゲームなので
- お金を用いない(楽天ポイントを用いる)
- 金融商品を購入しない
- 指定金融商品の基準価額の上下に連動して楽天ポイントが増減する
- 最終的に「楽天ポイント」でリターンを得る
- 証券口座の開設は不要
なのです。
証券口座開設が不要で、「楽天ポイントを用いて、楽天ポイントを増やせるかも」という点が、「疑似体験」「ゲーム感覚」という言葉に集約されているのです。
「ポイント運用」の仕組み&始め方
ポイント運用には、「アクティブコース」「バランスコース」の2つのコースが用意されています。
そして、運用できるのは通常ポイントのみで「100ポイント単位」(期間限定ポイントは使用不可)。
- 「どちらのコース」に「どれだけ掛けるか」を決めれば始めることができます
- 振り分け方は自由です(それぞれのコースごとに掛けることができます)。
そして、引き出すのも自由です。
引き出されたポイントは、増えたポイントを含めて通常ポイントとして引き出されるのが嬉しいところ(最大で、掛け金の90%まで引き出しが可能)。
ポイント運用がお勧めな人、そうでもない人
ポイント運用には、連動する実際の金融商品(投資信託=ファンド)が存在しています。
- 「アクティブコース」→楽天・インデックス・バランス・ファンド(株式重視型)
- 「バランスコース」→楽天・インデックス・バランス・ファンド(債券重視型)
(リンクはそれぞれ「楽天証券」の該当ファンドのページです)
それぞれのファンドの基準価額の増減に合わせて、運用しているポイントも増減するのです。
その結果、あなたの運用している楽天ポイントは増えるかもしれないし減るかもしれないのです。
特に「減るかもしれない」という点はしっかりと覚えておきましょう。
ポイント運用がお勧めな人
ポイント運用がお勧めな人とは以下のような人です。
- ゲーム感覚でポイントを増やしたい人
- 今後、資産運用を始めようと考えている人
- 選択肢は少ない方がやりやすい人
ゲーム感覚でポイントを増やしたい人
ポイント運用は、「ゲーム感覚でポイントを増やしたい人」にはお勧めです。
ポイントを使って行うので、「ゲーム感覚」で行うことができます。
今後、資産運用を始めようと考えている人
ポイント運用では、「もし、これらのファンドを購入していたらこんな風に資産が増減する」ということをポイントを用いて試せます。
仮に運用しているポイントがゼロになったとしても(ゼロになるということはなかなか考えられませんが)、失うのはそのポイントだけです。
財布の中のお金は1円も減らないのです。
そのため、今後資産運用をしてみようと考えている人にとってみれば、「低いリスクで資産運用の練習ができること」がメリットになるでしょう。
選択肢は少ない方がやりやすい人
ポイント運用で選べるのは「アクティブコース」「バランスコース」の2つだけです。
いろいろ種類がありすぎると迷ってしまう、というタイプの人には特にお勧め。
2つのコースの割合は自分で決めることができますので、選択肢は少ないけれども「自分らしさ」を出すことはできます。
ポイント運用があまりお勧めではない人
逆に、ポイント運用があまりお勧めではない人とは以下のような人です。
- ポイントではなく資産を増やしたい人
- すでに資産運用を始めている人
- 自分の自由に選びたい人
ポイントではなく資産を増やしたい人
「自分の資産を増やしたい」と本気で考えるならば、金融商品の購入が必須といってもいいでしょう。
そして、ポイント運用では、楽天市場などでの支払いに対して与えられるポイントが原資(元手)になります。
ですから、運用できる額の上限は自ずと低くなってしまいます。
すでに資産運用を始めている人
すでに資産運用を始めている人は、わざわざポイントを運用するのではなく、「ポイント投資」で金融資産の購入をした方がよいです。
ポイント投資とは、「楽天ポイントを用いて金融商品の購入を行うこと」です。
自分の自由に選びたい人
2つしかコースがないということは、自由に選べない、ということです。
実際に証券口座を開設して資産運用してみればわかりますが、金融商品の種類はものすごく多いのです。
つみたてNISAで選抜されたインデックス投資だけでも156本(種類)あるのです(参照:金融庁 つみたてNISAの対象商品)。
つまり、掛ける「額」や対象となる「種類数」で考えると、すでに資産運用している人からすると、「ポイント運用」は少々窮屈に感じるかもしれません。
実際に「ポイント運用」を試してみた結果は
合計運用ポイント:5,800ポイント(内訳 / アクティブ:2,800P バランス:3,000P)
実際にポイント運用をしてみました。
開始時期は4月中旬です。
今だからいえるのですが、株価急落後の「底を打ったあと」からの運用となりました。
【結果】
トータルポイント:6,103ポイント(+5.2% +303P)
- アクティブコース:3,014ポイント(+7,6% +214P)
- バ ラ ン スコース:3,089ポイント(+2.9% +89P)
ポイント運用を行うのであれば、アクティブコースのみ(寄り)の運用でよいと思いました。
そして、もしポイント運用をするのであれば、長期的な目線で行う方がよいでしょう。
あくまで、インデックス投資のように「市場全体の成長に期待(成長を待つ)」というスタンスで、ポイントが増えるのをじっくり待ちましょう。
楽天ポイントを手に入れるためには「年会費永年無料の楽天カード」を手に入れましょう。
まだ持っていない人はこちらから。
まとめ:ポイント運用は、資産運用初心者にお勧め!ポイント運用に物足りなさを感じてきたら「ポイント投資」に移行していこう!
ポイント運用は、本格的な資産運用を始める前に、「疑似的に試したい人」にはとても良いものだと感じました。
私も早い段階で気づいておけば、無駄にポイントを消費することなく済んだのに、とすら思いました。
そして、ポイント運用に慣れてきて物足りなさを感じるようになったときは、「ポイント投資」に移行していきましょう。
そのときまでに、ポイント運用でポイントを増やすことができていれば、より多くの金融商品の購入につなげることができます。
もし、まだ資産運用に対して行動がとれていないのであれば、「ポイント運用」から始めてみてはいかがでしょうか。
まだ、楽天カードを持っていない人はこちらからどうぞ。
誰かのお金で損をしないためのお役に立てていれば幸いです。