私は、2020年8月から「SBIネオモバイル証券(以下、ネオモバと省略)」で日本株取引(購入・運用)を始めました。
(自称)慎重派の私はシンパイなので、始める前にマニアックな疑問まで調べました。
なかなかほしい情報が見つからずに、結構な時間を費やしてしまいました。
この記事にたどり着いた人はラッキーですよね!
なんせ時間をかけて調べなくて済むんだから。
その分、「どの株を買おうか」という部分に時間をかけてくださいね。
今回紹介する「ネオモバ」は、以下のようにメリットが盛りだくさん。
ですので、私も口座開設から取引まで一気に始めたんです!
ですが、実際にやってみると、少しマニアックというか細かいデメリットを感じたのでここにまとめておきます。
正直、ネオモバの記事を書く前に多くの記事を参照しましたが、ここまで細かく書いている人を見つけることができませんでした(私のリサーチ力に問題があるかもしれません)。
なので、あくまでも「一般の人は気にならないくらいのすごく細かいことなんだ」と思って読んでもらえると幸いです。
ただ、それを差し引いても、ネオモバを始めるメリットの方が大きいのでお勧めはするんですけど。
- この記事を読めば、実際にネオモバを活用している立場だから見えてきた「少しモヤッとする部分」や「マニアックなデメリット」とその回避策を知ることができます
- 「ネオモバ始めようかなぁ」と思っている人や、「最初にすべてを知りたい」タイプの人向けの記事です
結論:マニアックなデメリットは5つ!
私が感じた、「ネオモバ」のマニアックなデメリットは以下の5つ。
気にしない人は気にしないレベルのことなのかもしれません。
ただ、もしデメリットや、それぞれの回避策もあるのであれば知っておきたくないですか?
ですので、この先で1つずつ確認していきます。
★リアルタイムでの取引ができない
これはどういうことかというと、「ざっくりとした時間枠での買い注文しかできない」ということです。
実際は、売買取引によって株価は時間ごとに変化します。
そのため、安くなったときに買うことができれば一番ですよね。
ただ、ネオモバで取引する「単元未満株(S株)」では、そういった細かいリアルタイムでの取引ができません。
「注文する時間」と「約定(やくじょう:売買成立)のタイミング」が決められているからです。
- 夜中の2時に「買い注文」をした→その日の「前場(ぜんば:午前の取引)」の「始値(はじめね:最初についた価格)」で決まる
- お昼12時に「買い注文」をした→その日の「後場(ごば:午後の取引)の「終値(おわりね:最後についた価格)」で決まる
成行注文しかできない
そして、通常、株式の売買では「成行(なりゆき)」「指値(さしね)」の2通りの注文方法が選べるのですが、ネオモバでは「成行」しか選べません。
- 成行:値段は市場任せで、買うことを優先にした注文の仕方
- 指値:こちらで値段を指定して、条件を優先にした注文の仕方
専門用語が大量に出てきたので、とりあえずこれだけわかっていれば大丈夫です。
ネオモバの買い注文では、こちらでタイミングと値段を決めることができないため、「高く買ってしまうことがある」ということです。
株式売買は、「買いたい人」「売りたい人」が揃ってはじめて売買が成立します。
ですので、「成行で買う」ということは、高い価格の売りたい人が1人だけいれば、「その人の設定した価格で買うことになる」ということを表します。
とはいえ、実際は「売りたい人が一人だけしかいない」ということはほぼないと思われます。
また、上限値も設けられていますので、無茶な高値では取引されません。
ですので、気にしすぎないようにすることも必要かもしれません。
実際に私が取引したときも、特に違和感はなかったです(株価が全体的に上昇している局面だから見えにくかったのかもしれませんが)。
成行注文しかできないので
先ほどまでのことは、大手の株を買っていれば、そこまで問題ないと思います。
ただ、成行注文しかできないことで、マニアックなデメリットがあります。
それは余分な?資金拘束が行われるということです。
以下のスクショを見てください。
- ①:現在の株価
- ②:現在の最も安い売り気配(=指値)
- ③:実際に買い注文に必要な資金
リアルタイムで買えるのであれば、必要な資金は「②435.8円」で済むのですが、成行での買い注文なので余裕を持たせた「③515円」の資金が必要になるんですね。
もちろん、実際に売買取引が成立したのが(仮に)440円だとすると、差額の75円(515円ー440円)は戻ってきます。
まとめると、ネオモバ口座に1万円の資金があったとしても、「1万円ギリギリの買い注文は出せない」ということです。
差額は戻ってくるので、損をしているわけではないのですが、少しもモヤっとするデメリットだと思いました。
回避策
全てのデメリットを回避することはできませんが、多少であれば回避することは可能です。
◆高値で買ってしまわないために
- 取引数が少ないマニアックな株式を選ばない
- 板(いた)を確認する
ネオモバではざっくりとした値しかわかりませんが、「SBI証券」のアプリでの画面でもう少し詳しく見てみましょう。
「板」を見ると、指値435.8円で800株の売り注文(左側)が入っていることがわかります。
一方、買い注文(右側)の指値は435.4円で1900株あります。
成行での買い注文は「その時買える一番安い価格で取引される」ため、先の②では435.8円と表示されていたわけです。
たとえ話で「板」を補足説明すると
株式の売買は、「買いたい人」と「売りたい人(株式保有者)」の価格が一致してはじめて成立します。
オークションのイメージかもしれません。
◆これを一時期話題になった「マスク」で例えると、「マスクを買いたい人」がいて「マスクを売りたい人(マスク保有者)」がいたわけです。
今、仮に世の中には『1箱(50枚入り)が5,000円で売っている』とします。
現在1箱が5,000円ということは、5,000円の売買は完了しています(5,000円で売りたい人と買いたい人が取引成立して、5,000円のマスクは無くなった)。
マスクを買いたい人は「少しでも安く買いたい」と思っていますし、マスクを売りたい人は「少しでも高く売りたい」と思っています。
- もう5,000円という高値で買ってくれる人はいなくなった。
- けど、元々の仕入れ値が1,000円だから、5,000円より安くても「売れれば」儲けがでる
すると、マスクを持っている人の中には「4,800円でもいいから売りたいな」とか「4,500円でもいいから売りたいな」という人が出てくるわけです。
その分布が先ほどの「板」の左側に並んでいるイメージです。
- 4,900円で売りたいマスクが50箱エントリーされている
- 4,800円で売りたいマスクが150箱エントリーされている
- 4,750円で売りたいマスクが1,000箱エントリーされている
みたいな感じです。
★毎月もらえる200Pの使い途が決まっている
ネオモバでは月間50万円未満の取引であれば、220円(税込)のサービス利用料がかかります。
ただ、翌月に200PのTポイント(期間固定)がもらえるため、ほぼ「手出しなしで取引できる」というイメージで語られることが多いです。
注意すべきは、その与えられるTポイント(期間固定ポイント)の使い途です。
- サービス利用料には充当できません
- ネオモバ以外では使うことができません
「じゃあ、どこで使えるねん!!」と言いたくなりません?
結局は、株式購入代金に充てるしかないのです。
「もらえるからいいじゃん」って思うかもしれませんが、全体像をみたときに私はモヤっとしたのです。
期間固定ポイントをもらう流れ・イメージ
サービス利用料支払い | 期間固定Pをもらう | 期間限定Pの有効期限 | |
4月 | ①(220円) | ||
5月 | ②(220円) | ①(月頭に付与) | |
6月 | ③(220円) | ②(月頭に付与) | ①(月末に消滅) |
期間固定ポイントの有効期限が「付与された月の翌月最終日」というのは親切に感じるかもしれません。
しかし、表を見てもらえればわかりますが、4月にサービス開始して期間固定Pをもらうのが5月頭です。
その有効期限(6月末)までじっくり待っているうちに、5月6月のサービス利用料が課金されています。
イメージ的には、「いたちごっこ」です。
しかも、絶対追いつけないパターンのやつです。
すごくセコイと感じるかもしれませんが、株式購入金額が月に1万円くらいの場合の220円とは、月間で2.2%相当です。
配当金で2.2%を得ようと思えば、かなり高いハードルになります(高配当株が年間で5%程度の配当金です!)。
では、株式売買で利益を得ていきますか?
ネオモバが、「売買タイミングを指定できない」「指値で売買できない」ことを思い出してもらうと、株式売買で毎回利益を得ていく(キャピタルゲイン)のは少し難しいことかもしれません。
回避策
これを公開すると、公式サイトから怒られるかもしれませんが、回避策もしっかりと載せておきます(もし、これが削除されたら「そういうこと」だと思ってください)。
私が考える回避策は「損して得取れ」作戦です。
それは何かというと、以下の手順です。
- 株式購入を一気に行う
- その月末までにサービスの「一時停止手続き」を行う
- 翌月もらえるはずの200P(期間固定)は無効になる(もらえない)
- 再び株式を購入できるようになった月に株式を一気に購入(1に戻る)
要は、「もらえるはずの200P」を追いかけるからダメなのです。
支払う220円は、サービスを利用するお金として別腹?!で考えることが大事です。
これでダラダラと220円を支払う必要が無くなります。
ただ、「一時停止したこと」で購入した株式がなくなったり、配当金が得られなくなってしまっては本末転倒です。
それは大丈夫なのでしょうか?
一時停止しても「何も失わない」
(引用:ネオモバ「よくあるご質問」)
結論からいうと、見ていただいた通り「何も失いません」。
これは「ネオモバ公式のFAQ」に載っていましたので、間違いない情報です。
一時停止はあくまでも「(株式売買)サービス利用の一時停止」であり、証券口座の閉鎖・解約とは異なるのです。
★スマホアプリの機能面・操作性が乏しい
ネオモバは、口座開設から取引まで「スマホだけで完結する」のがとても好感。
ただ、「アプリ」の機能性・操作性は、正直「物申したいレベル」といっても過言ではありません。
私の使い方がよくないことは承知していますが、ほぼ「アプリじゃなきゃダメな理由」が見つかりません。
「これならサイトでいいやん」って。
なぜなら、ほとんどの機能(例:株式の買い注文など)が、結局はブラウザを使ってサイトへアクセスする形になっているからです。
もはや、「ログインすること(指紋認証)」「現在の資産の評価損益を見ること」だけに使っている感じです。
アプリに備わってほしい機能
ネオモバ初心者ながら、アプリに搭載してほしい機能が以下の2つです。
- 株のスクリーニング機能
- 板などの詳細情報
「この企業の株式を買うぞ!」とはっきりしている場合は問題ありませんが、自分好みの株を探すのには向いていないようです。
ただ、ネオモバの肩を持つようですが、コンセプトが「株式投資初心者」であることを考えると、あまり細かい機能はない方がよいのかもしれません。
ただ、株を「キーワード検索」できる機能は面白いです。
例えば「eスポーツ」とかで、企業(株)を検索できるのです。
回避策
もしどうしても、情報を得たいのであれば以下の2つの方法はいかがでしょう?
- 無料アプリ(他社)を活用する
- 楽天証券やSBI証券などで証券口座を開設して、そこのアプリを使う
「1」は、「FISCO」や「Yahoo ファイナンス」などが、私も使ったことがあるのでお勧めです。
モーニングスターのアプリもあるようですが、使ったことがないためお知らせまで。
★クレジットカードが必要
ネオモバのサービス利用料(月額)は、支払方法が「クレジットカードのみ」です。
最初、選択肢のなさに少しだけモヤっとはしますが、ネットサービスの多くで「クレジットカードの登録」を促されるため、そこまで違和感がないかな。
ただ、登録したクレジットカードはあくまで「サービス利用料」の支払いに対してであり、「株式購入には使えない」ことにモヤっとしました!
回避策
これは仕様なので、受け入れるしかありません。
ただ、ネオモバさまにとっては「反逆ともいえるようなことが行えること」を発見したのです。
大きな声では言えないことかもしれません。。。
なんと、「サービス利用料」支払いのクレジットカードに「楽天カード」を登録することができるんです(ネオモバの親は「SBI証券」で、楽天カードの「楽天証券」とはライバル関係です)。
クレカ登録はするしかないので、ポイントで少しでも回収させてもらいます。
楽天カードをまだ持っていない人は、これを機会にゲットしておくといいと思います。
カードを使ったときのポイント還元もそうですが、楽天の諸サービスと連携させることだけで最初はポイントをザクザクもらえますよ!
楽天カードの申し込みはこちらからどうぞ。
★ネオモバ口座への入金方法
先ほども確認しましたが、登録したクレジットカードは「サービス利用料の支払い」にしか使えません。
「じゃあ、株式購入資金はどうするの?」に対しての答えは、「振込による入金」です。
私は、ネットバンク2行の取引があり、銀行2行でインターネットバンキングをしているので、自宅にいながらスマホだけで入金できました。
そういうネットで振り込みができない人は、ATMや窓口まで行って振り込むことになります。
「手軽に始められる」ことをアピールするのであれば、クレジットカードを決済に使えるようにしてほしかったです。
回避策
いっそのこと、ネットバンク口座を開設しましょう!
「住信SBIネット銀行(SBI証券と連携可能)」
「楽天銀行(楽天証券と連携可能)」

それぞれ有名なネット証券会社と連携していますので、口座開設しても損はないでしょう。
また、利率が市銀よりも高いのが、ネットバンクのメリットでもあります。
もし、楽天銀行で口座開設するのであれば、楽天カードもぜひ発行しておきましょう。
ポイントがどんどんもらえるので、加入しない方がもったいないです。
※楽天カードの発行でポイントをもらいたい人は、先に楽天銀行の口座開設をするなら、発行カードはクレカ機能なしの方がよいかもです。
まとめ:マニアックなデメリット5つとその回避策
- リアルタイムでの取引ができない→アプリの「売り気配」の額と現在の株価を比較・チェック!
- 毎月もらえる200Pの使い途が決まっている→200Pは捨ててもいいので、一通り取引が終わったら「一時停止手続き」を!
- スマホアプリの機能面・操作性が乏しい→仕方ないと受け入れて、必要なら別アプリを活用しよう!
- クレジットカードが必要→お気に入りのカードを登録しよう!楽天カードでもいけるぞ!!
- ネオモバ口座への入金方法→いっそのことネット口座を開設しましょう!
今回は、ネオモバのマニアックなデメリットとその回避策をまとめてきました。
専門用語などもありましたが、全体的なイメージが伝わっていれば幸いです。
デメリットをまとめているので、「ネオモバってイマイチ?!」と思った人もいるかもしれませんが、あくまで「マニアックな」デメリットです。
ひょっとしたら、普通の人は気にならないかもしれませんが、(自称)慎重派の私は気になったのでまとめてみました。
回避策も含めて、参考になれば幸いです。
ただ、忘れてほしくないのは「ネオモバ」は、以下のようにメリットが盛りだくさんなこと。
ですので、私も口座開設から取引まで一気に始めたんです!
ネオモバっていつから始めるのがいいの?
イロイロなサイトでさまざまな情報があったと思いますが、資産運用(株式投資)を考えているであれば、間違いなく「早く始めた方がいい」です。
私自身は40歳を超えてから、株式投資などの資産運用を始めました。
唯一の後悔は、「もっと早く知って、早くから始めていればよかった」です。
「あのときの無駄遣いや、あのときの浪費を株式に投資していれば…」と何度も頭に浮かんでくるのです。
過去は変えられませんし、過去に戻ることもできません。
となれば、「このタイミングで始めることが一番後悔が少なくなる」といえませんか。
もし、あなたが「これから投資を始めてみようかな」と考えている人であれば、まずやってほしい行動は「証券口座の開設」です。
証券口座を開設したからといって、いきなり投資しなければいけないということはありません。
ただ、証券口座がなければ投資は始めようと思っても始められません。
ネオモバなら「スマホだけ」で「無料」で完結します。
さっきも言ったように、口座を開設したからといって、いきなり株を買わなければいけないわけではありません。
ただ、買いたいと思ったときに証券口座がなければ、株を買うことができません。
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日経新聞にも取り上げられていました!
カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)とSBI証券が立ち上げた「SBIネオモバイル証券」は、2019年4月のサービス開始から11カ月余りで30万口座を突破。その後も順調に利用者数を伸ばし、5月末時点で34万7000口座に達した。
人気を集めるサービスは、Tポイントを使って投資ができる「ポイント投資」や、1株(単元未満株)から株を購入できる「端株投資」。特に端株投資の注目度が高く、同社の国内株取引の約定件数の約9割が端株取引だという。
(引用:日経新聞「少額投資できるスマホ証券 斬新なサービス初心者つかむ」
この記事によると、ネオモバの口座は以下の通りに増えていることがわかります。
- 3月頭で30万口座
- 5月末で34.7万口座
気づきました?
コロナショックのあと、4万7千人が口座開設をしているんですね(一人で複数口座開設していないと考えると)。
みんなしっかり考えて動いていたわけです。
実際に、私自身が口座開設から取引まで行ってみても、ネオモバはかなりおススメだという気持ちには変わりはありません。
なので、しばらくは私はネオモバの回し者みたいになります(笑)。
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もっと詳しく知りたいという人はこちらから
誰かのお金で損をしないためのお役に立てていれば幸いです。