「楽天ポイントを用いて本物の金融商品を購入できる」と聞くと、メリットしかない気がする人が多いかもしれません。
確かに、楽天ポイントを用いることで、金銭的なリスクなく投資を始めることができるのはメリットです。
実際に私も楽天ポイント投資を始めてみて、そのメリットはとても感じています。
一方で、実際に始めてみたからこそ感じるデメリットもありました。
ですので、今回は私が感じた楽天ポイント投資のデメリットをまとめていきます。
楽天ポイント投資はデメリットばかり?!|楽天ポイント投資のデメリット3つとは
(画像引用:楽天証券「ポイント投資」)
私が実際に楽天ポイント投資を始めて感じた、デメリットは以下の3つ。
- そもそも「コスパが悪い」?!
- 運用先が実質的に「投資信託」に絞られる?!
- 積立設定が「毎月」だけしか選べない?!
細かく言うとまだあるかもしれませんが、私が感じたのは以上です。
それぞれの説明を読んで、そのデメリットを受け入れることができるのであれば、楽天ポイント投資はかなりおススメです。
一部のデメリットについては回避策も載せていますので、参考にしてもらえると嬉しいです。
では、デメリットの解説からいってみましょう。
そもそも楽天ポイント投資はコスパが悪い?
楽天ポイントをポイント投資に回すことが、「そもそもコスパが悪いのではないか」ということ。
要は、獲得した楽天ポイントは、商品購入に使った方がコスパが良いのでは?という考えです。
SPU↑(スーパーポイントアッププログラム)によって、楽天市場での買い物でのポイント還元は、最大で16倍にもなります。
これはポイントを使って購入した分にも適用されます。
つまり、10,000ポイントを使用して10,000円の商品を購入した場合、現金同様のポイント獲得(16倍なら1,600Pの獲得)ができるのです。
(画像引用:楽天市場FAQ)
もう少し具体的に見ていきます。
※この先は「ポイント8倍」で考えてみます
すると、先の事例(10,000ポイントを使用して10,000円の商品を購入した場合)では、800ポイントを獲得できることになります。
10,000ポイントで800ポイントを獲得することができるため、収益率は8%。
ノーリスクで8%の収益率はなかなかのメリットです。
ちなみに、私のネオモバの個別株投資では、「年間」配当利回りは4%強です。
しかも、個別株投資にはリスクが伴います。
それに対して、楽天ポイントを使用した場合は、投資するのと違って商品購入をした「瞬間に」「着実に」8%得られるのです。
かなり魅力的に見えてきませんか。
もちろん、1万円分の金融商品(株式)購入と1万ポイントでの商品購入は異なります。
得られるもの(+手元に残るもの) | リスク | 時間 | |
1万円分の金融商品(株式)購入 | 配当金800円(+1万円分の株式) | あり | 1年 |
楽天市場で1万円分の商品購入 | 楽天ポイント800P(+1万円分の商品) | ゼロ | 一瞬 |
手元に残るものが株式なのか、商品なのかという違いがあります。
また、ポイントで購入したということは、「現金10,000を使わなかった=現金10,000円が(使うことなく)手元に残っている」ともいえます。
タダで1万円分の商品が購入でき、さらに800Pも着実に手に入れることができる、と聞くとポイント投資に回していくのはデメリットだと感じてきませんか。
回避策
このデメリット自体は回避することができません。
ただ、ある事実を知ることで気持ちの整理をつけることはできるでしょう。
それは、「楽天ポイント投資に使えるのは通常ポイントだけ」という事実です。
つまり、SPU↑などで獲得した「期間限定ポイントはポイント投資には使えない」のです。
ですので、「通常ポイントはポイント投資に使用」「期間限定ポイントは楽天ペイや楽天市場で商品購入に使用」と使い分けていくことで、デメリットは回避できます。
端数なども出てくるため、厳密に使い分けていくのは難しいと思いますが、いずれにせよ自分の懐は痛みませんから、私は多少おおらかに取り組んでいこうと考えています。
運用先が実質的に投資信託に限られる?!
ポイント投資で投資できる対象は以下の3つ。
- 投資信託
- 国内株式(現物:個別株)
- バイナリーオプション
そして、一定の条件を満たせば、SPU↑により、ポイント+1倍となるのが楽天ポイント投資のメリット。
ポイント+1倍にするためには「ポイントを使って(一部でも可)」「投資信託を購入する」という条件を満たす必要があります。
「投資信託」以外を選択するとSPU↑の対象外となります。
楽天経済圏(楽天世界の住人)の最大のメリットは「ポイント還元率の高さ」と言っても過言ではありません。
そのSPU↑の対象になるものと、対象にならないものが並んでいれば…
普通は「+1倍の対象になる」投資信託を選びますよね。
私は投資信託が好きなので、なんとも感じませんが、選択肢の幅が狭まることはデメリットの1つだと言えるでしょう。
これは選択の余地なしですね。
ただ、私の場合はネオモバで個別株投資をしているし、つみたてNISAでも積み立てている投資信託自体が好きなので問題はなかったです。
【実録】ネオモバでお小遣い投資を始めて4ヶ月|実際の運用実績と私の取引ルール
私は、実質、投資信託しか選べないこと自体にはデメリットを感じなかったのですが、積み立て設定に少しのデメリットを感じました。
積立設定が「毎月」だけしか選べない?!
つみたてNISAであれば「毎日積立」などが選べるのですが、ポイント投資では「毎月積立」しか選べません。
実際、私はつみたてNISAでは、「毎日」「毎週」「毎月」の中から「毎日」積立を選んでいます。
ただ、どれを選んでも「最終的な投資結果に大した差はない」という結論も多々目にしますので、この辺りは好みの話かも。
ただ、私はこの後の回避策を使って「毎週」積立をしています。
回避策
それは、事前に設定した積立指定日を手動でずらしていく、という回避策です。
毎週月曜日に積立をしたいと考えています。
つまり以下のカレンダーでいうと「15日」「22日」です。
設定訂正締切日である12日を過ぎて(例えば13日に)、積立設定の変更から「積立日を22日に変更する(ずらす)」のです。
すると、「15日の注文受付」は完了したまま、新たな注文を出すことが可能。
ちなみに、スポット購入を毎週することでも同様の効果を生むことができます。
ただ、設定(変更)をうっかり忘れてしまうと以下のような違いが生まれてしまいます。
- 積立購入:(最後に)設定された日に月1回は購入される
- スポット購入:全く購入されない
スポット購入=単発の注文なので当然ですね。
ただ、この方法は頻繁に(週に1回)は楽天証券にログインしなければならないため、少し手間がかかってしまうことが難点。
好みを取るか、手間を取るか次第ですね。
私は今のところ「好み」の方を取って、手間をかけています。
投資は自己責任ですので、自分が納得できることが一番大事だという考えです。
まとめ:楽天ポイント投資のデメリット3つは「性格の違い」として受け入れてみよう!
楽天ポイント投資をして感じたデメリット3つと(一部)回避策をまとめてみました。
私が実際に楽天ポイント投資を始めて感じた、楽天ポイント投資のデメリットは以下の3つでした。
- そもそも「コスパが悪い」?!
- 運用先が実質的に「投資信託」に絞られる?!
- 積立設定が「毎月」だけしか選べない?!
これらのデメリットを受け入れてもいいくらいに、メリットの方が上回っていると私は感じています。
なにせ、自分の懐を一切痛めることなく、投資ができるのですから
ですので、デメリット3つくらいは「性格の違い」として受け入れてみよう!と思いました。
「ポイント投資なんだからそういうものだ」と。
楽天ポイント投資に必要なもの
楽天ポイント投資をするために必要なものは2つ。
- 楽天ポイント
- 楽天証券口座
どちらが欠けていても楽天ポイント投資はできません。
まずはこの2つを確保しましょう。
「ポイント運用」と異なり、実際の金融資産を購入するので、楽天証券口座の開設が必要になります。
楽天証券の口座開設はコチラから。
楽天ポイントは最低1Pあれば大丈夫です。
もちろん、1Pだけでは投資金額が足りません。
足りない金融資産購入金額と投入ポイントとの差額部分は、現金orクレジットカード払いで対応することになります。
ただ、私同様に「自分の懐が痛まないこと」にメリットを感じて、楽天ポイント投資を始めるのであれば、現金を使ってしまっては本末転倒です。
なので、少しでも楽天ポイントが貯まる仕組みを作っておくといいですね。
【保存版】楽天ペイのお得な使い方:ポイントをお得に貯める3つのステップ
楽天ポイント投資をするのであれば、多くのポイントがあった方が有利なのは間違いない事実です。
楽天ポイントを効率よく貯めるのであれば、楽天カードはマスト。
ゆくゆくは、楽天ポイントだけで投資ができればサイコーですよね。
誰かのお金で損をしないためのお役に立てていれば幸いです。