楽天には「ポイント投資」と「ポイント運用」という2つのサービスがあります。
あなたはこの2つの違いを説明できますか。
正直な話、いきなり聞かれると説明しづらいかもしれません。
それは、あなたの知識が足りていないということ以外にも原因があります。
実は、サービス名称とその内容が、運営会社ごとで違っているのです。
(画像引用:dポイント投資)
例えば、dポイントの「ポイント投資」があります。
楽天ポイントの「ポイント投資」は、dポイントの「ポイント投資」と同じサービス名称(=ポイント投資)です。
ただ、同じサービス名称なのに、その内容(仕組み・制度)が違うのです。
運営会社が異なるとはいえ、紛らわしさ全開ですよね。
そういったこともあり、今回は楽天の「ポイント投資」と「ポイント運用」の違いをまとめていきます。
楽天ポイント投資とポイント運用の違いや向いているタイプの人を知りたい人向けの記事です。
結論:楽天ポイント投資と楽天ポイント運用の大きな違いは2つ
楽天ポイント投資と楽天ポイント運用(以下、ポイント投資、ポイント運用)に共通なことは、楽天ポイントを用いて行うサービスであるということ。
そして、ポイント投資とポイント運用の大きな違いは以下の2点。
- 何が増減するのか
- 銘柄(コース)を選べるのか
ざっくり一言でいうと、ポイント投資の方が自由度が高いイメージです。
では、ポイント投資だけでいいのかといえば、そうとも言い切れないと私は考えています。
「どちらにもメリットが存在している」と思うからです。
どんな状況でどんなメリットがあるのか、2つの違いをもとに詳しくみていきます。
違い①:何が増減するのか
ポイント投資とポイント運用では、増減するものが違います。
表にまとめてみました。
用いるもの | 購入するもの | 連動する指標 | 増減するもの | |
ポイント投資 | 楽天ポイント (+現金) | 金融商品 (投資信託) | 投資信託の 基準価額 | 金融商品の 資産価値 |
ポイント運用 | 楽天ポイント | なし | 投資信託の 基準価額 | ポイント数 |
※上記は投資信託の購入を行った場合です
ポイント運用で増減するのは、あくまで「楽天ポイント」です。
そして、ポイント投資であれば資産価値(金融商品の価値)が増減します。
【実録】貯まった楽天ポイントで「楽天ポイント投資」を始めてみた|楽天ポイント投資とは
楽天経済圏にいる人(楽天世界の住人)であれば、楽天ポイントが増えるだけで嬉しいでしょう。
しかし、楽天ポイントはあくまで楽天のサービス内でしか使えません。
一方、ポイント投資で金融資産を購入しておけば、楽天のサービス圏外でも通用します。
そして、売却することで現金化することも可能なのです。
では、「結論:ポイント投資の一択」かというと、そうでもありません。
ポイント運用ならではのメリットも存在しているので、悩ましい部分があるのです。
ポイント運用にはどんなメリットがあるのか
私個人的には、ポイント運用のメリットとは、「(比較的)痛みを伴わずに自分の資産が減る経験をすることができること」だと思っています。
正直、楽天ポイントだとはいえ、自分の資産価値が減るということは辛いことです。
ポイントが減るだけでも、人によっては運用を辞めたくなるくらいのダメージを受けるようです。
しかし、今後自分の大事なお金を運用していきたいというなら、自分の資産が減る経験はしておいた方がよいでしょう。
なぜなら、どんな資産運用をしたとしても、「常に上がっている状況」は考えられないからです。
必ず「資産価値が下がる(資産が減る)」という場面が出てきます。
そのときに痛みに耐えられずに即、投資(運用)の世界から退場してしまうようでは、資産を増やし続けることはできません。
ポイント運用ではたとえ減ったとしても、それはあくまで楽天ポイントです。
このようにして「資産が減る」経験を積んでおくことで、将来的に自分の資産価値が下がったときにも耐えられるようになるのです。
ポイント運用が向いている人
そんなポイント運用が向いているのは次のような人です。
- 資産運用が初めての人
- 楽天ポイントをすぐに使わない人
資産運用が初めての人には、前述したような理由でポイント運用がおススメです。
また、楽天ポイントをすぐに使わない人にも、使わない期間でポイントを増やすことができるかもしれないのでおススメ。
【実録】楽天ポイント運用|実際に運用を試して6ヶ月「結果と運用ルール」を公開!
とりあえず何か資産運用をやってみたいという人は、楽天ポイントだけあれば取り組めるポイント運用から始めてみるのがよいでしょう。
違い②:銘柄(コース)を選べるのか
ポイント投資とポイント運用は、銘柄(コース)を選べるかどうかでも違いがあります。
ポイント運用では、アクティブコースとバランスコースの2つから選ぶことができます。
それぞれ実際に存在している銘柄の動きに連動しています。
- アクティブコース:楽天・インデックス・バランス・ファンド(株式重視型)
- バランスコース :楽天・インデックス・バランス・ファンド(債券重視型)
「アクティブコース」といいながらも、連動しているのは(株式重視とはいえ)バランスファンド。
このことからも、ポイント運用は初心者に優しいサービスだと再確認できます。
逆にいうと、この2つのコースしか選べません。
ただ、選択肢の幅が狭いということは初心者にとっては追い風になります。
選択肢が多すぎると、調べたり選んだりするのに多くの時間がかかってしまい、結局なかなか始められないということになりがちだからです。
スタート段階では、あえて選択肢が少ないポイント運用で慣れていくのがおススメ。
しかも、慣れていけば、ゆくゆくのファンド選びの参考にもなります。
ということで、ポイント運用を経てポイント投資にいくのが一番スムーズなのかもしれません。
ただ、ポイント投資をするためには1つのハードルがあります。
ポイント投資を始めるためのハードルとは
ポイント投資を始めるためのハードルとは、「楽天証券口座の開設」です。
ポイント投資では実際の金融商品(ファンド)を購入するので、証券口座が必要になります。
ただ、今後資産運用していくつもりであれば、証券口座は必須です。
楽天証券口座の開設はネットで無料ですぐにできますので、これを機会に開設しておきましょう。
楽天証券の口座開設はコチラから。
楽天証券口座開設さえしてしまえば、先の「楽天・インデックス・バランス・ファンド」を含め、多数のファンドから自由に選ぶことができるようになります。
ひと手間かかりますが、それに見合う「選択の幅=可能性」を手にすることができます。
ポイント投資が向いている人
ポイント投資では(先の2銘柄を含む)楽天証券で取り扱っている銘柄(ファンド)の中から自由に選ぶことができます。
また、銘柄(ファンド)が自由に選べるだけでなく、投資できる金融商品の種類も増えます。
(画像引用:楽天証券「楽天ポイント投資」)
投資信託(ファンド)だけでなく、日本国内の株式(個別株)やバイナリーオプションも選べるようになるのです。
【実録】貯まった楽天ポイントで「楽天ポイント投資」を始めてみた|楽天ポイント投資とは
ポイント運用に比べると、一気に自由度が高くなった感じがしませんか。
楽天証券口座を開設することで世界が広がるイメージです。
よって、ポイント投資が向いている人とは、以下のような人です。
- 初心者から脱却しようとしている人
- 自分で情報収集して取捨選択できる人
- 証券口座開設のひと手間をかけられる人
まとめ:楽天ポイント投資と楽天ポイント運用の違いは2つ
まとめると、ポイント投資とポイント運用の大きな違いは以下の2点。
- 何が増減するのか
- 銘柄(コース)を選べるのか
個人的には、心配性の人、完全初心者の人にはポイント運用がおススメ。
そうでなければ、ポイント投資から始めてよいと感じました。
いずれにせよ、楽天証券口座は開設しておいて損はないですね。
すぐに取引をしなくても大丈夫です。
口座開設にも、口座を維持するのにも費用はかかりません。
手順はサイトにも詳しく書いてあるので、困らずに口座開設ができるでしょう。
実際に、私も手順だけを見て口座開設ができました。