中古マンション購入・リフォームで後悔しないためのブログ記事【購入後10年経った今だからこそ言えること】

住宅学

中古マンションを購入するときにはハウスクリーニングを含め、リフォームまでセットで行う人が多いです。

ただ、リフォームをやりすぎると購入時にかかる金額がどんどん高くなってしまい、中古マンションを購入する金額的メリットが減ってしまいます。

そこで気になってくるのが、「どこまでリフォームをすればいいのか」ではないでしょうか。

この記事では私の実体験をもとに、中古マンションを購入する際のリフォームの注意点をまとめていきます。

この記事を読めば、中古マンションを購入する際のリフォームについての注意点を知ることができます。
中古マンション購入を検討している人(購入した人)向けの記事です。
スポンサーリンク

結論:中古マンション購入時のリフォームは「どうしても譲れない部分だけ」にしておく方が良い

結論からいうと「どうしても譲れない部分だけのリフォーム」をお勧めします。

ただし、これはマンションの築年数にも依るため、最初に条件設定をしておきます。

私は「築年数10年前後の物件」という条件で中古マンションを探していました。

あなたも同等の条件なら、「どうしても気になる部分だけをリフォームする」程度に留めておくことをお勧めします。

その理由をこの先でお伝えしていきます。

リフォーム費用が高くなりすぎると金額的メリットが減るため

リフォームを必要最低限にしておく1つ目の理由は「金額的メリットが減る」ということ。

リフォーム費用がどんどん積みあがっていくと、中古マンションを購入する金額的メリットが減っていきます。

不動産販売会社は「リフォーム費用は住宅ローンに上乗せすればいいですよ」と言ってくるかもしれません。

住宅ローン金利は「変動金利か固定金利かどちらがよいのか」に対しての結論【購入者は語る】

確かに、条件さえそろえば住宅ローンに上乗せすることができますし、それがムリだとしてもリフォームローンを組むという選択肢もあります(※金融機関による)。

リフォーム費用が500万円未満(税込)かつご融資後3カ月以内に工事完了のお客さま(正式より店舗受付必須)は住宅購入費用とリフォーム費用を合わせて一括でのご融資が可能です。

上記に該当しないお客さま
住宅購入費用とリフォーム費用にてご融資が2本に分かれます。

(引用:イオン銀行「中古住宅のご購入とリフォームを同時にご検討中のお客さま」)

ローンだと手持ち資金が減らないので助かると思いますが、ついつい大盤振る舞いになりがちなので気をつけておきましょう。

先に住宅ローンなど大きな金額を見ていると、確実に感覚がマヒしています。

普段なら慎重になる10万円単位のものも安く感じるから不思議です。

実際、私も「50万円くらい増えても(月々の返済額では)大した差にならない」と感じている自分に驚いたくらいです。

「なんのために中古マンションを購入しようと考えたのか」と自問自答していくことは必要でしょう。

ゆくゆくライフスタイルは変わっていくため

リフォームを必要最低限にしておく2つ目の理由は「ライフスタイルは変わっていく」ということ。

私の場合、ちょうど子どもが生まれた頃にマンション購入を決めました。

保育園や小学生のうちは家族一緒に過ごす時間が多いですが、ゆくゆく子どもは独り立ちをして家族が減るでしょう。

子どもがいなかったとしても、趣味・嗜好が変わることもあると思います。

住宅購入は一生のうちで何度も行うものではないから、理想を追い求めてこだわりたくなる気持ちはわかりますが、その理想は不変のものではありません。

将来的な「変化」に備えて、できるだけ資金は確保しておいた方が良いというのが購入後約10年たった私の結論です。

中古マンションを購入した経験を語るブログ【後悔・失敗あり】

とはいえ、「どうしても譲れない部分」というところに関してはリフォームをした方がいいと思います。

例えば、私の場合はツマさんが「ビルトインコンロは新品がいい」など、最低限ここだけは!ということがありましたので、その部分はケチらずに変更しました。

また、TVを置く場所などをイメージしてテレビ端子の移設を行ったり、ハウスクリーニングはマスト!、と掛けるべき部分にはお金を掛けていきました。

ただ、その当時は最善を尽くしたつもりでも、10年も経つとやはり後悔する部分が出てきます。

この先では、中古マンションを購入する際のリフォームの実例についてと、参考にしてほしいことをお伝えしていきます。

※実際の生活感あふれる写真も載せていますので、苦手な方はこの先の閲覧はご遠慮ください

中古マンションを購入する際のリフォームとは

まずは「リフォームとは?」から確認していきます。

まず、リフォームは必ずすべきなのかというとケースバイケースです。

たとえば、築浅の物件や前所有者がきれい好きな人であれば、リフォームせずとも入居できるかもしれません。

ただ、実際はほとんどの人が購入する際にリフォームまでセットで行っていると思われます。

私は、賃貸物件に住むときもホテルに泊まるときも、前の人のことがそんなに気にならないタイプです。

しかし、マンションを購入するときには(簡単にですが)リフォームを行いました。

それはリフォームにはきれいさを追求すること以外にも目的があるからです。

リフォームの目的とは

リフォームの目的は以下の2点といわれています。

  1. 外観を保つため(デザイン)
  2. 機能を保つため(メンテナンス)

例えば、私はクロス(壁紙)貼り替えを全面的に行いました。

これはどちらかというと「1」の方の目的です。

また、キッチン周りのリフォームも行いました。

これは「2」の方です。

リフォームに関して良かったと思っている部分

良かったと思っている部分で、まず外せないのは「ハウスクリーニング」です。

「このご時世だから」ということに加えて、依頼したところ本当にきれいにしてくれたからです。

ですので、ハウスクリーニングはかなりお勧めです。

機能的に問題ないのであれば、あとは外観さえ保たれていれば問題なく使用できます。

多くの人が賃貸住宅に住んだ経験があると思いますが、きれいなら最新設備じゃなくても問題なく生活できていましたよね。

そういった点からも「ハウスクリーニング」はやった方がいいと感じるものでした。

もちろん、どうしても「最新設備の方がいい」というものはリフォーム(設備買い替え)の対象にしていきましょう。

ハウスクリーニングの実例

水回りの代表ともいえる浴室の実例です。

さすがに新品!とまではいきませんでしたが、納得できる状態での引き渡しでした。

このようなラベルまでピカピカでした。

ただ、これも10年ほど経つとはがれてきます。

そのとき、そのからくりの一端を知ることになるのです。

上から新品のラベルを貼っていたことがわかったのです。

まぁ、これは許せる範囲の嘘かな、と。

特に知らなければ気づかないほどでしたし、良い方の裏側の話でした。

一方で、後悔している部分もあります。

リフォームに関して後悔している部分

後悔している部分の中で今回は2例を挙げていきます。

  • クロス貼り換え
  • 電気設備交換

これはあくまで個人的な意見なので、参考にしてもらう程度の方が良いかもしれません。

なぜならよく行われるリフォーム箇所だからです。

クロス貼り替えの実例

クロス貼り替えは外観を自分好みにできる、代表的なリフォームです。

住み始めて家具などを運び込んだ後ではやりにくいため、引っ越す前に行う(中古マンションを購入する際に行う)のが一般的です。

その当時はベストと思って行ったのですが、まだ小さい子どもたちがいたことが誤算となりました。

見えにくいかもしれませんが、電気のスイッチ周りがボロボロになっています。

小さかった子どもたちが壁紙をガリガリ削ったり、めくったりすることにはまった結果です。

写真の部分だけでなく、部屋の壁やトイレの壁などいろんな部分をガリガリされました。

今思うと、クロスの種類の選び方を工夫する、汚れが目立つ部分だけ部分的に貼り替える、などを考えられていればよかったな、と。

せっかくお金を払って替えたのに、かえってボロが目立つ結果になったところが後悔です。

なんでも入居時に完璧にするのではなくて、子どもが大きくなってから貼り替える計画にしてもよかったな、と今では思います。

電気設備交換の実例

次は、電気設備交換の実例です。

これはリフォームしなかった方の後悔です。

次の写真を見てください。

これは電灯の一種ですが、いわゆる蛍光灯です。

若い人は特に見慣れない口金(差し込み口)じゃないですか。

今でこそ同じ口金のLEDライトが存在しますが、私が購入した頃は「変換アダプタ」を介してしかLED化ができませんでした。

このように古い電気設備だと交換するときに困ったり、費用が高くついたりします。

ですので、特にひと昔前の中古マンションを購入する場合は、内覧時に電灯のタイプも見ておくとよいかもしれません(※最近は大体でLED化ができるようですが)。

余談ですが、電灯のスイッチについては使用頻度によっては結構ヘタるのが早いです。

特に前居住者に小さい子どもがいた場合は交換しておいた方が良いかもしれません。

子どもはスイッチを叩くように電気をつけたり消したりしますよね。

ちなみに、上記のような商品を入手することは簡単ですが、アッセンブリー交換(スイッチ部分を丸ごと交換)するのには、電気工事士の資格が必要です。

私は別の方法でDIYしましたが…

まとめ:中古マンションを購入する際のリフォームは「どうしても譲れない部分だけ」にしておいた方が良い

私の(設備交換を含んだ)リフォームについての結論は「どうしても譲れない部分だけのリフォームにしておくこと」でした。

中古マンションを購入する最大のメリットは「金額が安いこと」だと私は考えています。

ですので、リフォームにお金を掛けすぎると、その分の金額的メリットが減ることになります。

そして、入居時に全て最新の設備に交換したとしても、いずれは寿命がきて交換することになります。

また、購入当時はベストと思っていたことでも、10年ほど経つとイロイロと価値観が変化していることもあるでしょう。

であれば、入居時のリフォームは賢く行って、ゆくゆくのために資金を貯めておく方がよい、ということが見えてきませんか。

ちなみに、それぞれの設備には耐用年数(これくらいは使える)というものがあります。

個人的に調べて集めた情報をこの先で共有させてもらいます。

それぞれの設備の耐用年数とは

それぞれの設備の耐用年数を参考までに載せておきます。

耐用年数(目安)
壁紙5~10年
キッチン本体20~25年
  ビルトインコンロ10~15年
レンジフード15~20年
水栓(レバー式)10~15年
給湯器10~15年
トイレ15~20年
ユニットバス20~30年
洗面台15~20年
換気扇10~15年

こうみていくと、10年過ぎたあたりからさまざまな設備交換が必要になってくることがわかります。

しかし、その年数を超えても使用できることも普通にあります。

実際に私が交換したことのある「給湯器」は、設置してから20年間も使えていました。

目安よりも5年以上長く使用できていたわけです

機能的に問題なく使えるなら、交換せずにそのまま使った方がコスパがいいですよね。

このような経験もあるため、購入する際の設備交換リフォームは過剰に行わない方が良いと思うようになりました。

最初は資金を節約しておいて、故障したときにその資金で設備交換するくらいが賢いのかもしれません。

お得にリフォームするためには

リフォーム範囲は最低限にするとはいえ、リフォームを行うのであればお得に行いたいものです。

私の反省点は、不動産販売会社系列のリフォーム会社に何も考えずにリフォーム依頼したことです。

※私のリフォームしたときの契約書(実物)です

確かにリフォームの金額は、住宅購入金額に比べると低いでしょう。

金額的に低くても、少しでも資金を節約してリフォームできた方がいいに決まっています。

また、実際に住んでみて、「やっぱりここが気になる」というところも出てくるかもしれません。

そういうときに節約していた資金が活きてきます。

資金を節約するためにも、理想を叶えるためにも複数の業者に依頼するのをお勧めします。

もちろん、複数業者に一括して依頼すると、さまざまな業者から連絡がくるのは気になる部分だと思います。

が、あくまで連絡がくる程度です。

当たり前ですが、全員が家に押しかけてくるわけではありません。

私はリフォーム後の引っ越しの際、一括見積りサイトを利用しましたが、実際にものすごく安く引越しをすることができました
もちろん他社からも電話連絡がきましたが、その見積り金額を伝えると「その金額はうちでは勝てません。失礼します。」と2分で終了したくらいです。

ただ、リフォームに関しては素人の人が多いと思います。

ですので、先方からさまざまな提案をしてもらえるだけで、自分たちのリフォームに関する知識を深めていけるのでそれだけでメリットです。

また、このご時世ですので、ネットで依頼できるのも助かりますね。

正直な話、普段忙しい人にとっては、1社ごと訪問して話を聞いていくことってなかなか難しいことではないですか。

実際に、10年前私はメールのやり取りをメインに打ち合わせを行ったくらいです(提案書や図面などを添付してやり取りしていました)。

リンク先のフォームで、リフォームに関する要望などを入力すれば、複数業者から提案をもらえます。

お得にリフォームしたい人、普段忙しい人は、ぜひ活用してみてください。

誰かのお金で損をしないためのお役に立てていれば幸いです。

約3分で依頼ができますのでぜひ活用ください。
タイトルとURLをコピーしました