こんにちは、こんばんは、晴れです。
以前もお伝えしましたが、家計の見直しには「固定費の削減」が効果大です。

ですので、今回は固定費の削減について考えていきます。
また、今後の行動においての判断基準となりうる「機会費用」の考え方も確認しながらみていきましょう。
固定費削減:家賃編
固定費の中で大きな割合を占めているのが家賃ではないでしょうか。
ということは家賃に関して手を入れることができれば、家計に対して大きな効果が期待できるということです。
実質的に家賃を下げるためにできることは大きく分けて二つあります。
一つ目は、住む物件を変える「引っ越し」。
二つ目は、契約継続時の火災保険などの見直しです。
物件を変える
一般的には、家賃は物件の築年数、間取り、駅(都市部)からの距離などで決まっています。
築浅の物件・間取りが広い物件・駅(都市部)に近い物件は家賃が高くなる傾向があり、その逆では家賃が低くなる傾向があります。
遠くに引っ越す場合
例えば、職場が都市部にあり、今よりも都市部(職場)から遠い物件を選んだとします。
そうすれば確かに家賃は下がるかもしれません。
しかし、そこにデメリットはないのでしょうか。
単純に考えられるのが、「通勤時間の増加」です。
ですので、通勤時間の増加と家賃の削減を天秤にかけて、「家賃の削減の方が勝っていれば引っ越す方がよい」ということになります。
では、「何を基準にして」比較すればよいのでしょうか。
私の周りに多かったのは「感覚的に判断する」というタイプの人でした。
「感覚」ではなく、もっと客観的に判断する基準はないのでしょうか。
そういった基準になりうるものとして、「機会費用」という考え方があります。
機会費用の考え方とは
「ある選択をする」ということは、その裏を返せば「その他の選択をしない」ということになります。
「その他の選択をしなかった」ことによって失われる潜在的な利益のうち、最も大きいものを計算し「費用」として認識する、という考え方です。
例で確認してみましょう
映画を見に行かなければ(アルバイトで)5,000円もらえます。
「映画を見に行くことを選ぶ」ということは、その裏で「アルバイトをするという選択肢を選ばない」ということになります。
なので、映画を見に行くことを選ぶことによる「機会費用」は5,000円となります。
つまり、「その映画に5,000円の価値があると思えるかどうか」が一つの判断基準になるのです。
その人が映画に5,000円の価値があると思えば、アルバイトを休んででも映画に行けばいいのです。
そこまでの価値はないと思うのであれば、その人はアルバイトに行って5,000円をもらった方がいいということになります。
時間を金額に置き換えて考える
先ほどはアルバイトを例にしてお伝えしました。
これは時間を金額に置き換えて考える、ということを理解してほしかったからです。
アルバイトをしている人ならば現在の時給で、そして会社で働いている人は時給換算して考えていく癖をつけるのがいいと思います。
- 例えば、年収300万円の人がいれば、300万円÷12か月=25万円/月
- 一か月あたりの稼働日を20日とすると、25万円÷20日=12,500円/日
- 一日当たりの勤務時間を8時間とすると、12,500円÷8時間≒1,563円/時間
つまり、年収300万円の人は、ざっくりと換算すると時給1,600円といえます。
この考えで冒頭の引っ越しの例を見ていきましょう。
都市部(職場)から遠いところに引っ越した時の「費用対効果」で考えるのです。
- 通勤時間が片道30分(往復で1時間)追加でかかるようになる→(往復で)1,600円/日の機会費用と考える
- 一か月あたり仕事は20日稼働とすると、1,600円×20日=32,000円
- 一か月で家賃が32,000円安くなるとバランスがとれる、という計算
- 今よりも遠くに引っ越すことで、家賃は実際にいくら変わるのかと比較する
もちろん、物事はそんなに単純ではない部分もあるとは思います。
例えば、通勤時間が片道30分増えたことで、逆に「通勤電車の中で○○できるようになる」というメリットもあるかもしれません。
また、間取りが広くなったり、環境が良くなったりということも考えられます。
そうすると、費用からその分の価値が引かれていくことになりますので、家賃が10,000円安くなっただけでも「元が取れる」こともあると思います。
ただ、トータルで見ると引越しをすることでの固定費削減は、「機会費用的には」なかなか元が取れそうにありません。
では、賃貸物件関係での固定費削減は厳しいのでしょうか。
契約継続時の火災保険などの見直し
機会費用はいわゆる「考え方」の部類に入りますが、もっと直接的な効果を生むのがこの「火災保険などの見直し」です。
若干、裏技的な要素を含みます。
それは、賃貸物件契約時や、契約更新時に勧められる「火災保険」見直しによる費用削減です(厳密にいえば固定費ではないですが)。
以前は私もよく知らずに不動産屋さんに言われるがまま、「勧められる保険」を契約していました。
知っておいてほしいのが、これは「火災保険加入が条件」であって、「不動産屋さんがお勧めする火災保険加入が条件」ではない、ということです。
自分で調べた火災保険を契約することで、半額くらいには抑えられるようになるでしょう。
まとめ
今回は、「固定費削減(家賃)について」と「機会費用について」を確認してきました。
「機会費用の考え方」+「人生設計の考え方」といったように、二つ以上の判断基準で動いていくことで損をする可能性を下げることができる、と考えています。
物事を様々な方向から見れるほうが、より正しい意思決定ができるようになることは想像に難くないのではないのでしょうか。
私が「考え方」を中心に発信しているのも、それが狙いです。
あるものごとに対しての具体的な回答も、今後の行動を決めていくために大事だと思います。
ただ、突発的なできごとに対して正しい判断を自分自身で行えるようになることこそが重要ではないでしょうか。
そのためには「ものの見方・考え方」が重要なのです。
皆さんの今後に何かプラスになれば幸いです。