サラリーマンをしていると、「昨日と同じように今日があること」「今日と同じように明日があること」が普通だと感じている自分に気づきます。
正確にいうと、そのことにすら気づいていない人も多いのかもしれません。
私は、病気になったことで「人生に限りがあること」を痛感しました。
また、個人事業主として活動する中で「時間というものについての考え方」が変わってきたことを実感しています。
「時間が一番大事」といっても過言ではないのかもしれません。
ただ、自分の行動が「誰かの時間をもらっている」という感覚を持てない人もまだまだいる、というのが私の実感です。
そのままでいるとあなた自身が損をしてしまうかもしれません。
これを機会に一緒に自分の行動を振り返ってみましょう。
結論:「相手の時間」まで考えられると信用が得られる
これは、単なる「気遣い」というところに落とし込むつもりはありません。
「自分が相手の時間をもらっている」と考えて行動できている人は、相手からの評価が高まっていくことは間違いないでしょう。
時間は、私のように「普通のサラリーマンの人」にも「年収1,000万円の人」にも平等に与えられたものです。
同じ10分の案件でも「年収300万円の人」と「年収1,000万円の人」では実質コストが変わってきます。
ただ、人間は自分と同じ感覚で相手のことを考えてしまいがちです。
どちらにしても、自分が何かをするときには「相手の時間をもらっている」という感覚を持って行動するべきだと思います。
相手の時間を奪う行為とは
ここから具体的に「相手の時間を奪う行為」とはどのようなものがあるかチェック形式で確認していきます。
こういった行動は相手の時間を奪ってしまっているかもしれません。
該当するところはこれを機会に見直してみてはいかがでしょうか。
<ミーティング編>
- 目的ははっきりしているか
- 「決める場」には決定権者が同席しているか
<報告・連絡編>
- 結論から伝えられているか
- メール・チャット文面に内容があるか
- それは電話の方が適しているのか
<質問編>
- 質問内容は一度自分で調べる考えることをしたのか
ミーティング編
目的がはっきりしない、名ばかりのミーティング(以下、MTG)は時間だけがかかって意味がありません。
仮に、「顔合わせをすることで次へつなげる」ということが目的であった場合はどうでしょうか。
そもそもが「何も決めないMTG」なのであれば、そのMTGをやるべきなのかから考えてもよいと思います。
MTGの際には、目的をはっきりさせそれを共有してからスタートさせましょう。
「決めるMTG」なのにその場に決定権者がいないのであれば、何も決まらない可能性が自ずと高くなります。
そんなMTGのために無為に時間を費やすのは「もったいない」としか言えませんが、サラリーマンをしているとそういう場面に遭遇することもあります。
MTGの目的がはっきりしていないために「どこまでの権限が必要なのか想定できていないこと」が原因のことが多いと感じます。
報告・連絡編
日本人の悪い癖といわれますが、報告するときに結論が最後になっていませんか。
報告を受ける側としては、「どれくらいのレベルのことなのか」がわからないと、どのくらい力をかけて聞くべきなのかもわかりません。
無駄にエネルギーをかけるのもストレスになります。
まずは結論から伝えるように心がけましょう。
ただ、例えば「今お時間よろしいでしょうか」という内容だけを送ってこられても、受け取った側は何の要件かわかりません。
一度返信してからようやく「要件のタイトル」がわかるのでは時間のロスを生んでしまうのです。
相手の時間を本当に考えるなら、内容(要件)のないメール・チャットは控えるべきだと考えます。
先のメール・チャットのこともそうですが、内容にあったツールを選択できているかどうかです。
それぞれのツールの特性を活かしていくことで自分自身の時間の節約にもなります。
「その連絡は電話の方が適していますか」と自問自答していきましょう。
質問編
質問は「なんでもすればいい」というわけではありません。
一度自分でも調べたり考えたりすることが大事です。
確かに「少し調べればわかる」内容を質問された場合、相手は大した負担なく返答することができます。
ただし、あなたが少し調べて解決していれば、その返答自体が不要なものになります。
その場合はそもそも不要だった時間を相手に使わせてしまっているのです。
まとめ
「自分の時間を奪っていく人とは付き合いたくない」とまで思う人もいるかもしれません。
そこまでなくとも「プラスではない」ことは間違いないでしょう。
逆に、相手の時間を考えて行動できていると、いつかは信用として自分のもとに返ってくると思います。
「相手の時間を奪っていないかどうか」と考えることは信用を得るためにキーポイントになってくると考えます。
これはサラリーマン業をしていくうえでも個人事業主として仕事をしていくうえでも重要になる考え方だと思われます。
これをきっかけにして、一度自分自身を振り返ってみてはいかがでしょうか。