【その医療保険について考える】「生活保障」特約ってどうなの

医療保険学

誰もが一度は「今よりもたくさん使えるお金があったらなぁ」と考えたことがあると思います。

収入をいきなり増やすことは難しいですが、支出を減らすことで「使える金額を増やすこと」はできます。

そのためには「固定費削減」がポイントになります。

 

固定費の中でも、見直しの筆頭に挙げているのが

  • 通信費:スマホ代など
  • 保険料:医療保険、自動車保険など

です。

固定費を見直していくことで、毎月の支出を着実に抑えることができるのです。

毎月の固定費が5,000円削減できるということは、毎月使うことができる金額が5,000円増えるということです。

 

つまり

固定費削減=毎月の使える金額が増える「毎月の収入が増える」のと同等の効果がある
といっても過言ではないでしょう。

 

ただ、いくら「固定費削減が家計にとってよい」といわれても、将来的に困るようになってしまうのでは意味がありません。

 

あなたも「固定費削減のために保険料を払うことをやめてもいいけれど、まさかのときに困ってしまうのではないか」と思っていないですか。

 

私もそう思って、医療保険に入ったときに「就業不能時の毎月の保障」の特約をつけていました。

 

結論:保険の役割は「収入増」ではない

結論として、医療保険を「収入として当てにする」のはまちがいだといえるでしょう。

 

保険に限らず、「元々の目的と、実際に取っている行動が合わない」ということが起こっている状態は危険です。

 

医療保険の目的はもともと「まさかのときのお金(医療費)」だったはずです。

「それ以上のこと」を保険に求めるようになってきていることに単純に違和感を感じませんか。

もし、「違和感を感じない」という人がいれば、保険会社の宣伝で洗脳されている人といえるかもしれません。

以下、私が入っていた保険を例にお伝えします。

 

「月に8万円の生活保障」

私の契約は簡単にいうと「死亡・高度障害になったときには毎月8万円が家族に支払われる」というものでした。

ちなみに、保険料には内訳が書いてありました。支払保険料のうち月々3,136円がその特約に掛けられていました。

 

仮にこの3,136円を金利3%で積立投資をして複利で運用したとすると(下図の左の表)、約117万円になります。

ちなみに、この特約はどの年齢で適用されても月々8万円が支給される(57歳まで、最低でも5年間分は支給)というものでした。

最低ラインの5年間分で考えてみると計480万円もらえることになります。

この480万円にするためには、3,136円をどのくらいの利率で運用すればよいのかをシミュレーションしてみたのが、「上の図の右表」です。

平均年利約13%で480万円になることがわかります。

 

投資がよくわからないという人のためにお伝えすると、長期投資の場合

  • 3~5%の利率くらいが「最低~普通」レベル
  • 7%だと「まずまず」レベル
  • それ以上は「期待」レベル
  • 20%「投資の神様といわれているウォーレン・バフェット」レベル

ということで、年利13%を出すのは結構難しいレベルなのだと考えてもらってOKです。

すばらしい保険特約?!

ということは、私が入っていた保険はとてもすばらしかった(払った金額の期待金額より、受け取る金額がとても多い)のでは、と考える人もいるかもしれません。

なぜなら、支払ったお金を年利13%で運用してくれるとも考えられるわけですから。

 

そう思った人は少し待ってほしいのです。

あなたは、かなり危険な状態かもしれません。

 

途中から「もらえる金額にしか目がいかない状態」になっていたのでありませんか。

これは、詐欺にあうときなどでもそうですが、「欲に目がくらんでいる状態」といえます。

この金額を「あなたがもらえる」と誰も言っていないのですから。

 

保険会社側からものごとを見てみる

保険会社も「営利目的」の企業です。お金儲けができないと困るわけです。

つまり、逆に考えると「年利3%で運用した金額以上(約4倍の480万円)の支払いをしても儲かる」仕組みになっているということです。

 

更に見ていくと、今回の特約で得られる最大の金額(早期に死亡・高度障害になった場合)は、2,112万円となっています

ということは、「誰かに2,112万円支払っても保険会社は儲かる仕組みになっている」ということがわかります。

つまりどういうこと

乱暴にいうならば、ほとんどの人が「そういう状態にはならない」ということです。

参考までにリンクをつけておきます。各世代の死亡率を確認されたい人は確認してください(厚生労働省「平成30年人口動態統計」より)。

 

私の保険特約は「1,000万円をあてるために、毎月3,000円分の宝くじを買っているようなもの」と表すことができます。

ひょっとしたら、長い人生の中で1,000万円くらいならば当たる人もいるかもしれません。

しかし、全員ではありません。かなり少ない、一握りの人だけです。

少なくとも私の知り合いにはいません(私に言わないだけかもしれませんが)。

 

ですので、「自分がそういった幸運(保険を使うシーンなので悪運かも)を持っている」と信じている人ならばこういった特約をつけても良いと思いますが、それ以外の人は一度考えた方がよさそうだと気づいてもらえるのではないでしょうか。

 

実際は、もらえない可能性の高い1,000万円に期待するよりも、もらえる可能性の高い117万円への取り組みをした方が「使える金額が増えること」になることに気づいてほしいのです。

まさしく「絵に描いた餅だった」ということになりかねないのです。

※今回の話は私が入っていた特約を例にしています。検討する際はそれぞれの保障内容を確認してご自身で判断してください

 

まとめ

今回は、私の入っていた保険特約を通して「生活保障」についてお伝えしてきました。

私は決して「すべての医療保険が不要だ」といいたいのではありません

最終的にはあなた自身が決めることだと思っています。

 

ただ、その際には

  • 周りで言われていること
  • 広告で言われていること

だけで判断するのではなく、今回の内容も頭に入れて判断してもらえれば幸いです。

 

誰かの「お金で後悔しない人生」のお役に立てていますように。

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