誰もが「損はしたくない」と考えるものです。
ただ、実際には、「損をしている人」は思っている以上に多いのです。
その原因の多くは
- 知識が足りないこと
- 与えられたままを鵜呑みにしていること
です。
これらでもわかるように、損をする人の多くは「自ら積極的に考えることがない人」です。
その結果、多くの人は「自分が損をしていること」にすら気づいていないということが現実です。
では、損をしないためにはどうすればよいのでしょうか。
結論:リテラシーを高めることで損を回避できる
まず結論からいうと、リテラシーを高めていくことで「損をする可能性」をぐっと引き下げることができます。
リテラシーを高めていくことで「ものごとの仕組み・からくり」を読み解くことができるのです。
そうすることで、リテラシーの高い人は「損をする選択はしない」ということが可能になるのです。
逆にいうと、リテラシーを高めないと「相手の土俵で戦っていくしかない=相手の言いなり」という状況になってしまい、結果的に損をすることになります。
なぜリテラシーを高めなければならないのか
世の中の人たちを大きく二つに分けるとするならば、
- 仕組みを作って使わせる側の人
- 誰かに作られた仕組みを使う側の人
になります。
これは「仕組みを使う側の人」だからダメだという話ではありません。
なぜなら、リテラシーを高めていくことで、その仕組みを「使いこなすこと」が可能になるからです。
ただし、リテラシーが低ければその仕組みに「使われる立場」になってしまうのです。
リテラシーが低ければ損をする例
もしあなたのリテラシーが低く、仕組み自体を理解できなければ、当然その仕組みを「使いこなすこと」なんてことはできません。
もっというならば「損をしていること自体」にも気づかないかもしれません。
たとえば、ケータイ電話(スマホ)の料金プラン。
ケータイ会社の言う通りのプランで契約すると「割高なプラン」になっていることも一昔前はよくあったものです。
なぜ「一昔前」といっているのかというと、現在は様々な情報が発信されているので「Googleで検索すれば適切なプランを知ることができる」からです。
それでも時々「お年寄りに対して、不要と思われるオプションサービスが過剰につけられていた」というニュースが出ます。
これは、「お年寄りは検索しない人が多いから」起きた事件ともいえるわけです。
思考停止状態は損をする可能性大
この例からもわかるように、出されたもの(仕組み)を受け入れていくだけということは「思考停止状態」ともいえるのです。
これは「選択の余地がない状態」ともいえます。
だから、「思考停止状態」で行った選択は、振り返ってみると「賢い選択ではなかった」ということが多くなってしまうのです。
そうならないためにも、リテラシーを高めていくことが必要なのです。
ものごとの仕組みやからくりがわかってくると「選択の余地」が生まれてくるのです。
リテラシーを高めるためにできること
では、損をしないために今すぐできることが3つあります。
それは
- どうやって儲けているのかを考える
- 必ず自分でも調べる
- 調べるときには「プラス面」だけでなく「マイナス面」も
です。
どうやって儲けているのかを考える
例えば「無料」という文字を見て、「お得だから」と考える人もいます。
それ自体は悪くないのですが、こういうときに少し立ち止まって考えるのです。
「無料で提供しているけれども、この人はどうやって儲けを出しているのだろう」と。
普通に考えて「無料」という先には「有料」というものが待っているはずです。
こうやって考えていくことで、「どうやって有料に誘導しているのか」という仕組みに目が向くようになるのです。
必ず自分でも調べる
現在は、「インフルエンサーとよばれている人の意見を見て行動する」という人が多くなってきています。
それ自体は悪くないと思います。
ただ、他人の意見だけに左右されてしまうことは危険な状態です。
必ず自分自身でも調べてみることをお勧めします。
調べるときには「プラス面」だけでなく「マイナス面」も
人間は「自分が見たいものが目に入ってくる」という性質を持っているらしいです(カラーバス効果)
つまり、自分がよいと思っていると、知らず知らずのうちに「『よい』といっている内容」に目が向くようになってしまうのです。
せっかく自ら調べているのに、これでは意味がありません。
ですから、あえて逆の情報を探していくことで、バランスの取れた判断ができるようになるのです。
まとめ
与えられているものを盲目的に信じて受け入れるのではなく、少しだけ立ち止まって「その仕組み」を考えていくようにしてみるだけでも、損をする機会が減ります。
特に、経済や金融のリテラシーを高めていけば、金銭的に有利になります。
ただ、仕組みやからくりは、意識しないと気づきません。
逆を返せば、意識さえすれば気づける可能性があるということです。
何かに出会ったときに「これはどうやって儲けを出しているのだろう」と疑問を持つところが大事です。
まずはここからスタートしてみてはいかがでしょうか。