資産運用のスタイルは人それぞれの状況によって大きく変わっていきます。
他人と年収、家族構成、人生設計などがすべて同じということはあり得ないからです。
誰かのまねで資産運用を始めたとしても、最終的には「自分が納得できるかどうか」だと私は考えています。
私が「投資は自己責任で」と書いている理由の一つです。
そういう私ですが、これから資産運用をしようと考えている人にはつみたてNISA をお勧めしています。
今回はその理由についてお伝えしていきます。
結論:つみたてNISAは資産運用初心者に優しい制度
結論からいうと、資産運用初心者が投資を始めるなら、つみたてNISAがお勧めです。
その理由は3つあります。
- 資金が少なくてもできる方法だから
- 銘柄が厳選された投資信託であるから
- 税制面で優遇されているから
詳しくはこのあとにそれぞれについてお伝えしていきます。
資金が少なくてもできる方法だから
一般的に、資産運用するにあたっては、資金が多い方が有利に進めることができます。
ただ、初めから多くの資金を用意できる投資初心者はそんなに多くはないと思われます。
では、「資金が少ないとダメなのか」というと、そうとも言い切れません。
つみたてNISAにおいては、「資金の少なさを時間でカバーできる部分がある」からです。
そういう意味で、資金が少ない初心者に優しい制度といえるのです。
「投資」といっても様々なスタイルがある
ひとことで「投資」といっても様々なスタイルがあります。
大きく分けると3つです。
- 売買の差額で利益を得る「短期的」投資
- 配当金を得る「中・長期的」投資
- 保有して値上がり益を得る「長期的」投資
それぞれある中で、つみたてNISAは「3.保有して値上がり益を得る」投資スタイルにあてはまります。
この投資スタイルは「長期的な投資スタイル」です。
短期的に大きな利益を狙うのではなく、「じっくり長期的視点」で運用していきます。
「複利効果」を狙って運用していくため、初期の資金が少なくても将来的にはそれなりの利益を狙えるのです。
銘柄が厳選された投資信託であるから
限られた資金を長期的に投資に回すのであれば、まず避けたいことは「損をする」ということです。
できる限りロスは抑えたいのです。
ですので、投資する株式のタイプや銘柄はよく調べてから選んでいく必要があります。
ただ、大量の銘柄を分析してじっくり選んでいくとなると時間がものすごくかかってしまいます。
結果、なかなか投資が始められない、ということになってしまいます。
「時間を味方につけ、時間でカバーしていきたい」のに、投資が始められないということでは本末転倒です。
しかし、つみたてNISA は投資対象を金融庁がすでにチェック済みなのです。
簡単にいうと「ぼったくり」や「詐欺系」のものはない、ということになります。
もう少し詳しく見ていきます。
つみたてNISAの銘柄は法令上の条件がある
なぜ、初心者が安心して投資ができるかというと、つみたてNISAの投資対象銘柄については、さまざまな法令上の条件が設けられているからです。
これにより、少なくともスタート段階で「騙されて資金を失う」ということは避けることができます。
投資初心者からすると、スタート時点でのつまづきを避けられるだけで気持ち面でも資産運用的でも随分違ってきます。
また、対象銘柄はインデックス系投資信託になるので、リターン自体はたかが知れているかもしれません。
しかしながら、スタートで騙されないことを含めて、つみたてNISAで資産運用していくことでトータルでは確実にリスクが低くなっていきます。
リスクの低さが初心者に優しい制度という理由になります。
税制面で優遇されているから
上記資料にも少し記載がありますが、通常であれば「株式からの利益」には約20%の税金がかかります。
通常であれば、資産運用がうまくいって利益が発生してくると、そこに税金がかかってきます。
当然、税金で引かれた分、利益が減ってしまいます。
しかも、つみたてNISAのリターンは基本的に(リスクを抑える分)低めです。
「投資するということ」自体に対してはリスクがあるのに、利益が出たときには確実に税金が取られるということであれば少々「割に合わない」状態かもしれません。
ですので、この「約20%の税金が取られない」ということは、小さい利益を積み重ねていきたいと考えている、初心者にとって優しい制度といえるのです。
まとめ+追記
私は、資産運用初心者にとって「つみたてNISAはお勧めの制度だ」と思っています。
その理由は先に述べた通り3つです。
そして、お金が貯まる要件も満たしていると感じるので、お勧めしている次第です。
実際に、私がつみたてNISAをして感じていることは「ほぼ預金感覚でできる」ということです。
そのお金が貯まる要件の一つは「(給与)天引き制度である」ということです。
実際に「余ったから貯金する」という発想ではなかなか貯金できない(=資金を捻出できない)、という調査結果もあります。
つみたてNISAでは、一か月ごとに投資総額が天引きされる形になります。
確かに、投資開始初期ではそれに慣れないこともあります。
しかし、慣れてくると貯金ができている人同様、天引きされた残りのお金で毎月の生活を問題なく送ることができるようになります。
これで強制的に投資資金を捻出し、
- ローリスク・ローリターンながらも運用開始し
- 「長期投資&複利効果」で利益を増やしていき
トータルでのリターンを狙えるようになるのです。
もし、「資産運用を始めたいけれどまだ何からやればいいのかを迷っている」人がいれば、つみたてNISAから始めてみることをお勧めします。
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